この記事では、ヘパリンロックの手技、手順を解説しています。
「あれ?久しぶりのヘパリンロックだけど手技ってどうやるんだっけ?」「あした怖い先輩と一緒に仕事だ、、、ミスできないなぁ」とヘパリンロックの手技に不安となっている人もすくなくないでしょう。そんな人にわかりやすく、ヘパリンロックの手技やコツを解説します。
初めに必要物品の紹介し、その後にヘパリンロックの8ステップ手技、手順を解説します。
ヘパリンロック必要物品
ヘパリン加生理食塩水
手袋
アルコール綿
ゴミ袋
※ヘパリンロックと生食ロックの違い
8ステップできるヘパリンロックの手技、手順
【STEP1】準備
医師の指示を確認を行う。ヘパリンと化学反応を起こす薬剤もあるため、ヘパリンと混和してもよい薬剤か確認しましょう。
上記の必要物品を準備し、手洗いを行い患者の元へ向かいます。
【STEP2】患者確認
患者の元へ必要物品を持って向かいます。患者本人にフルネームを言ってもらい、指示書とネームバンドに間違いがないか確認しましょう。ここでは5Rを基本として省略せずに行うことで医療ミスを防ぐことができます。
【STEP3】接続部を消毒する
三方活栓などの接続部を消毒する。
【STEP4】シリンジ開封し、接続部と接続する
シリンジを開封し、消毒した接続部以外に触れないようにし、接続部と接続する。
【STEP5】シリンジ内の空気を抜く
三方活栓を開放し、シリンジを引いて逆血があること、シリンジ先の空気を抜きます。シリンジは先を下にして、空気がシリンジ上部に溜まるようにしましょう。
【STEP6】ヘパリンを注入する
シリンジ内の空気がルート内に入ってこないように、シリンジを傾けながら、ヘパリンを注入しましょう。注入の際に、三方活栓とシリンジの接続部にアルコール綿を当てておくと、この後の陽圧ロック時に役立ちます。
【STEP7】陽圧ロックする
シリンジ内のヘパリンをすべて注入する前にシリンジを注入しながら、三方活栓を閉鎖して陽圧ロックをします。陽圧ロック時には、シリンジ内からヘパリンが出てくることもあるため、アルコール綿を当てておくと周りに広がらずに済みます。
陽圧ロック後には、接続部を再度消毒します。
【STEP8】ルート固定
ルートや三方活栓が皮膚に当たると、患者に苦痛を与えるため、ガーゼなどでルート、三方活栓を包み、包帯や固定用ネットで固定します。患者が臥床するときに、ルート固定部が圧迫されないように、患者ごとで固定位置を調整しましょう。また穿刺部位とルート固定が重なると、ルート内が詰まる原因となりますので、注意しましょう。
まとめ
ヘパリンロックの手技について解説しました。特に陽圧ロックを行うことで、逆血を防ぎ、ルート内を詰まらせずに済みます。陽圧ロックの手技をしっかりと身につけてヘパリンロックを行えるようにしましょう。[br num="1"]
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