看護技術

精神科では日常茶飯事?不眠患者へのの看護や対応方法とは

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 不眠に悩む患者に対する看護ってなんだろ?快眠をしてもらうために、どのようなことをきてもらえばいいのか?運動とか日光浴とか具体的にどのくらいやればいいの?と疑問に感じたことありませんか?

 不眠の原因はさまざまで患者ごとで個別の看護ケアを計画することが大切です。

 今回は不眠の患者の観察ポイントや具体的な看護ケア、援助方法を解説します。

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不眠の患者への看護目標とは

 不眠の原因はさまざまですが、不眠患者が目指す看護目標は同じで、不眠の原因を取り除き、睡眠の質の改善、生活習慣、環境をよりよい睡眠ができるように調整することです。
 また、本人に合った生活リズムをつけること、本人が自分自身で実践可能な生活習慣を身につけることも大切です。

不眠への看護ケア、援助や対処方法

 不眠に悩む患者の話を聞くのは当たり前の話です。基本的には、傾聴によって患者の不眠の原因が何であるのか、どうすればその原因が解消されるのかを患者と一緒に考えることが一番大切な看護師の役割といえます。あなたは「片付けしなさい」「勉強しなさい」と言われた経験はありませんか?周りから言われるとやる気がそがれるのは、精神科の患者でも誰でも同じです。受動的ではなく、能動的に患者が不眠の原因を解消できるようにかかわることが重要な看護師の役目です。
 傾聴以外の具体的な看護師のケアは以下のようにまとめることができます。

不眠への看護ケア
  • 起きる時間、寝る時間を一定にする
  • 睡眠時間を決めない
  • 日光を浴びる
  • 朝ごはんを食べる
  • 適度な運動をする
  • ストレス解消する
  • 寝る前にリラックスする時間をつくる
  • 快適な睡眠環境にする
  • アルコールはひかえる
  • 起きる時間、寝る時間を一定にする

     朝のおきる時間は体内時計で調整されています。つまり、体内時計の狂いを元に戻せば、起きる時間や寝る時間は調整することができます。体内時計の狂いを元に戻すには、起きる時間や寝る時間をいつも決めて一定にしておくことが大切になります。例えば、ゲームのやりすぎて昼夜逆転している人や、連日飲み会に出かけてたり夜更かしで寝る時間が遅い場合には、寝る時間を一定にすることで体内時計の狂いを是正することができます。

     平日や休日などに関係なく、起きる時間と寝る時間を一定にして、患者が毎日規則正しく就寝、起床を行う習慣をつけてもらうようにしましょう。

    何時間寝るのかと睡眠時間を決めない

     患者ごとで睡眠時間には個別さがあります。一般的に7時間や8時間寝るのがいいといわれてはいますが、患者ごとで違うものを無理に決めるのはナンセンスです。患者本人もそうですが、看護師も「○時間寝るようにしましょう」等とこじつけして睡眠時間を決めないでください。

     睡眠時間が長くなると熟睡感が損なわれることもあります。
     また、日中の午睡のしすぎも夜間の睡眠の質を下げることになります。日中の午睡は、15時前までに30分以内で午睡すると夜間の睡眠を妨げず、日中の活動の質もよくするといわれています。

    朝は日光を浴びる

     体内時計の狂いを治すことは、起きる時間や寝る時間を一定にするだけでなく、日光を浴びることでもなおすことができます。日光を浴びると神経伝達物質のセロトニンがメラトニンに分解されるのを促進します。メラトニンは睡眠ホルモンをいわれるホルモンで、メラトニンが十分に分泌されると睡眠の質が向上します。日光を朝浴びてからセロトニンがメラトニンに分解されるまでに約13時間ほどといわれていますので、7時に日光を浴びれば、20時頃にメラトニンに分解されます。早起きすると朝日を浴びることができるため早寝につながるわけです。

    朝ごはんを食べる

     朝食を摂取することでセロトニンが産生されやすくなります。特に魚のたんぱく質、中でもマグロのたんぱく質がセロトニンの産生を効率よくするといわれています。ツナのサラダや納豆などのたんぱく質を朝にとり、規則正しい生活を心がけることが大切です。

    適度な運動をする

     適度な運動を行うことにより肉体の疲労し、睡眠の質を向上させます。不眠の患者によくあるのは、頭の中でよく考えているため頭には疲労感があるものの、運動はしていないため肉体的な疲労感がないというものです。頭と体の疲労感のアンバランスは睡眠の質を下げるため、頭と身体の両方を適度に疲れさせることが大切です。
     注意が必要なのは適度な運動です。激しい運動は筋肉痛や発熱を発生させるため睡眠の質を下げます。また、午前中よりも午後に適度な運動をするとよいといわれています。

    ストレス解消する

     ストレスは睡眠の質を大きく下げます。ストレスの原因はさまざまですが、患者本人なりのストレス解消方法を身につけてストレスフリーな生活ができるように支援します。ストレス解消の方法としては、音楽、読書、スポーツ、旅行、カラオケなどなど患者にあった方法を取り入れてストレスをため込まないようにしましょう。

    寝る前にリラックスする時間をつくる

     運動や興奮すると交感神経が優位になり、音楽を聴いたりお風呂に入ってゆっくりしていると副交感神経が優位になります。寝る際には副交感神経を優位にさせるとリラックスして睡眠に入ることができます。寝る前にアロマを焚くことや、足湯や湯たんぽなどで身体を温めるなども効果的です。

    快適な睡眠環境にする

     寒すぎたり、暑すぎたり、明るすぎたり、湿気がこもりすぎていたりすると睡眠の質は下がります。寝る場所の環境を、眠り安い快適な睡眠環境に調整することも重要です。マットレスの方さやベッドの高さ、布団、枕、照明など患者にあったものに調整できるのであれば、できる限り調整しましょう。睡眠の適温は20℃前後と言われており、湿度は40~70%が快適な環境と言われています。病院であれば調整はできますが、退院前訪問などで患者の睡眠環境を確認して、快適な睡眠環境にできるよう努力しましょう。

    アルコールはひかえる

     アルコールは睡眠の質を大きく下げます。不眠だから寝るためにお酒を飲むというのは一番よくない方法です。アルコールによる入眠効果は短く、飲酒後は深い睡眠が障害され、睡眠が浅くなり。早期覚醒が増えます。

    まとめ

     今回は不眠を訴える患者に対する看護や援助方法を解説しました。すべてを実践するのは難しいと思いますが、せめて3つでもいいので患者と相談しながら変えられるところを変えてみましょう。

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