
こういった疑問にお答えします。
結論、駆血帯は長く強く巻くとNG。
よく知らずに駆血帯を扱っていると、意外と危ないかもしれませんよ。
今日は忙しい合間に感じた流してしまうであろう疑問「駆血帯を巻くときの注意点」をまとめてみました。
ここでいまいちど振り返って明日からの業務に生かしてもらえたら幸いです。
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目次
駆血帯を巻く強さは適度が重要
駆血帯を巻く強さは、数値化できませんが、適度な強さで巻くことが重要。
強く締めれば締めるほど良いと思っている人もいるかもしれませんが、駆血帯を強く巻きすぎると良くありません。
駆血帯は採血や点滴の際に、静脈の流れを止め、静脈を怒張させるために使います。
駆血帯を強く締めすぎると、表層にある静脈だけでなく、深層部にある動脈も圧迫することも。
動脈まで圧迫するほどの強さで駆血帯を締めると、血流が少なくなり、静脈の怒張が得られなくなります。何事も適度が一番です。
採血や点滴のやり方が不安な人、今一度振り返りしておきたい人は下の記事を。
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駆血帯を巻く時間は1分以内
駆血帯を巻く時間は、1分以内を目指しましょう。
駆血し続けると、腕のうっ血やカリウムが溜まることで起こる偽性高カリウム血症などになります。
また患者にとっては、駆血時間が長くなればなるほど、
指先の痺れが起こり、長時間の駆血になると出血斑や痺れが残ってしまう可能性もあります。
偽性高カリウム血症とは
偽性高カリウム血症とは、本来正常値である血清カリウム値が何らかの要因によって、高値になっている状態を指します。
カリウムが高値になる原因は、細胞外要因と細胞内要因の2つがあります。
細胞外要因は、細胞から血液中にカリウム流出することを指します。激しい運動で筋肉が傷つくことや、長時間駆血帯をすることで細胞から血液中にカリウムが流出します。
細胞内要因は、血液中の成分から血液中にカリウムが流出することを指します。カリウムは赤血球に多く含まれています。何らかの要因で、赤血球が壊れる(溶血)することで、血液中にカリウムが流出します。また、血液が固まる過程でも、血液中にカリウムが流出します。そのため、白血球や血小板が血液中に多く存在する場合にも血液中のカリウムが高くなります。疾患としては、白血病などが挙げられます。また、看護師が行う花形業務の採血でも、細胞内要因でカリウムが高くなる場合があります。それが駆血帯を長時間した状態で採血をすることです。
採血のときには偽性高カリウム血症に気をつけるべき
カリウムは、疾患だけでなく、看護師の採血手技でも高くなることがあります。上記のように、長時間駆血帯を巻いたときや溶血したときは、血液中にカリウム流出し、結果としてカリウムが高くなることがあります。
採血のときには、駆血帯を長く巻き続けないこと、駆血帯をしながらクレンチング(手を開いたり握ったりを繰り返すこと)をしすぎないようにすることに注意して採血を行いましょう。
正しく採血手技をしないと、正確な血液データが見れません。看護師の腕にかかっているといっても過言ではありません。
偽性高カリウム血症とは、採血のときに偽性高カリウム血症にならないように気をつけるポイントを解説しました。採血のときには、駆血帯を長時間巻かないこと、駆血帯を巻いた状態で手を開け閉めさせすぎないことの2点に注意しておけば、偽性高カリウム血症になるリスクは減らせます。
駆血帯を外すタイミングはいつ?【採血ならスピッツを外してから!】
駆血帯を外すタイミングは、採血手技が終了し、針が刺さったままで外します。
また、採血にしろ、点滴にしろ、針が刺さった状態で駆血帯を外しましょう。
誤って駆血帯をしたまま針を抜くと血だらけの海になります。けっこうな勢いで出血してきます(笑)
採血管が繋がったままで駆血帯を外すとどうなる?
採血管が繋がったままで駆血帯を外すと、採血管内(スピッツ)の血液が、血管内に逆流します。
駆血帯で静脈の血液の流れが止まっています。
駆血帯を外すことで、静脈の血液が流れます。
結果として、採血管内の血液も、血管内へ引っ張られるので血液が逆流します。
採血管内には、血液凝固を止める薬物などが入ってますので患者によっては禁忌であることもあります。
採血管を抜いてから駆血帯を外すことを徹底しましょう。
駆血帯を巻く位置は?【針を刺す位置から5cm〜10cm中枢側が理想】
駆血帯を巻く位置は、針を刺す位置から5cm〜10cm中枢側が理想です。
また結びめの位置は、採血や点滴手技の邪魔にならなければ、基本的にどこでもいいです。

それは刺すときに邪魔にならないようにしなさいという意味なので、結びめの位置でとやかく悩まなくてもいいです。
とりあえず採血や点滴の邪魔にならない位置であればどこでもいいです。
駆血帯の結びめの方向は?【駆血帯の結びめの方向は中枢側になるように結びましょう。】
駆血帯の結びめの方向は中枢側になるように結びましょう。
結びが抹消側に向くと、針を刺す側と重なるため、不潔です。
清潔に採血や点滴が行えるように、駆血帯の結びめは中枢側になるように、駆血帯を結びましょう。
参考【下手なイラストで解説!】駆血帯のしまい方、まとめ方、収納方法!
【まとめ】駆血帯を巻く時の注意点、観察ポイント【長く強くはダメ】
今回は、駆血帯を巻いたときの注意点をまとめました。駆血帯を巻く強さ、時間、位置、いつはずすのか、結び目の方向などをまとめて消化しました。
日ごろ「あまり意識せずにやっていた」と思ったあなたは明日からの業務で駆血帯の巻くときの注意点を意識してみるといいかもしれません。一つ一つの業務を丁寧に根拠を持ってやると、看護師としての自信も出てきますよね!
ちなみに新人看護師さんで、すでに

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