看護技術

アカシジア、ジストニアって?抗精神病薬の副作用、錐体外路症状を解説!

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 抗精神病薬の副作用ってアカシジアとかジストニアとか横文字でなんだかよくわからないと思ったことはありませんか。管理人も精神科で看護師をし始めたころはどれがどれかわからなかったです。
 しかし、精神科に転職するとこれら抗精神病薬の副作用である錐体外路症状によく出くわします。

 そこで今回は、抗精神病薬の副作用である錐体外路症状について解説していきます。
 

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抗精神病薬の副作用の錐体外路症状とは

 抗精神病薬は副作用が強いという印象を持っている方もお多いでしょうが、その印象で間違いはありません。
 抗精神病薬は、幻覚や妄想といった統合失調症の陽性症状に効果を示す一方で、身体のさまざまな部位におかしな動きなどを指せる副作用が出ます。このような症状を錐体外路症状といいます。
 錐体外路とは、大脳皮質から始まる神経経路の一つで、筋肉の伸び縮みや身体がスムーズに動くように調整する運動系の神経中枢です。錐体外路症状とは、錐体外路を障害するため、身体を思うように動かくなったり、意識もしていないのに勝手に動いたりといった症状を言います。
 例えば、手の震えや動作緩慢といったパーキンソン症状や、じっとしていられないアカシジア症状、顔や身体が硬直するジストニア症状、自分の意志とは違うところが動く遅発性ジスキネジア症状などの副作用を引き起こします。

抗精神病薬の副作用
  • パーキンソン症状
  • アカシジア
  • ジストニア
  • 遅発性ジスキネジア
  • 定型抗精神病薬の作用のイメージ

     脳内にある神経細胞の間では、「手を動かせー」「歩けー」といった命令を伝える神経伝達物質が行き来しています。その中でも統合失調症などの精神疾患に強く関係しているのが「ドーパミン」という神経伝達物質です。
     ドーパミンは、人間が生きていくうえで重要である、意欲や快感、注意力、判断力、注意力を調整しています。そのためドーパミンが過剰に分泌されることで、統合失調症をはじめとする精神疾患では幻覚や妄想といった陽性症状が現れます

     過剰に分泌されたドーパミンの作用を抑えるのが抗精神病薬です。抗精神病薬は神経細胞の間でドーパミンを受け取る「ドーパミン受容体」に蓋をしてドーパミンを受け取れなくすることでドーパミンの作用を抑えています

     ドーパミン受容体がドーパミンを受け取れなくするため、統合失調症の陽性症状の幻覚や妄想を抑えることができます。しかし上で説明したドーパミン受容体に蓋をしてドーパミンの働きを抑えるということは、錐体外路を障害します。錐体外路が障害されると、身体の動きを調整したり、身体の筋肉の収縮や伸展も妨げてしまいます

    手の震えや動作緩慢のパーキンソン症状

     パーキンソン症状は、パーキンソン病に似た症状が現れるためそのように呼ばれています。パーキンソン病は、ドーパミンの分泌が不足する病気です。抗精神病薬はドーパミンの働きを抑えるため、パーキンソン病と似た症状が現れます。
     パーキンソン症状とは、手や指先がふるえる、筋肉が硬くなってうまく動かせない、硬直する、よだれがとまらなくなる、仮面をつけたように無表情になるといった症状を言います。抗精神病薬の量が多く、ドーパミンの働きを過度に抑えつけるとこのような症状が現れます。

    じっとしていられないアカシジア

     アカシジアとは、「静座不能」とも言われ、じっとしていられなくなる症状です。人によってその症状はさまざまですが、足がムズムズして足踏みをしたり、あちこちを歩き回ったり、寝ていても手足がそわそわやムズムズが止まらなかったりと落ち着かない状態となります。抗精神病薬の代表的な症状の一つですが、お薬への不信感や今後に対する不安感など精神的に不安定なときにも症状が悪化します。抗精神病薬を飲んでいてアカシジア症状が現れる場合には、当然お薬の調整をしてもらう必要はありますが、それ以外には精神的なフォローも大切となります。

    首がひきつったり、話しづらくなるジストニア

     ジストニア症状とは、首の筋肉が収縮・硬直して片側に傾いてしまったり、目の動きを調整する筋肉が収縮して目が上を向いてしまったり(眼球上転)、舌の筋肉の収縮や動きの調整がうまくできず話しづらくなったりする症状を言います。筋肉が不自然な収縮をするためてんかん発作と勘違いされがちで、患者本人や家族が必要異常にショックや心配をしてしまいます。抗精神病薬による副作用であるため一過性のもので、お薬を調整することで元に戻ります。

    動かそうとしていない場所が動く遅発性ジスキネジア

     遅発性ジスキネジア症状とは、動かそうと意識をしていない部位が勝手に収縮して動いてしまう症状を言います。よくみられる遅発性ジスキネジア症状としては、口を動かそうとしたり話そうとしていないにも関わらず、口がモゴモゴ、もぐもぐと無意識に動いてしまう症状です。また、手や足先が勝手に動いたりといった症状もジスキネジア症状として見られます。

    まとめ

     抗精神病薬の副作用について簡単に解説してきました。薬の副作用とわかっていても、患者にとってはパーキンソン症状やアカシジア、ジストニア、ジスキネジアといった症状は、「何か重い病気にかかってしまったのではないか」「ずっとこのままなのではないのか」と薬に対する不信感や不安感が湧き出てきます。この不信感や不安感から怠薬や拒薬に繋がります。薬を処方する医師は抗精神病薬の副作用が現れる可能性を説明していますが、副作用が出ている患者と初めに出くわす看護師は、なぜこのような症状がでるのか、お薬の調整によって症状はなくなることを説明できるようにしておくことが重要です。

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